釧路~札幌間はバスとJRどっちがいい!?【釧路市/札幌市】

こんにちは、たかしです。

札幌から釧路に行く際、あるいはその逆でも「自分で運転するのはつらい…。」と考える方も多いと思います。

それで結局釧路行きをあきらめて、行っても帯広止まりになっちゃうんですよね。どうにもならないですが、この距離の制約は心理的にも大きい影響を及ぼします。

そんなわけで公共交通機関を使おうという発想になるのですが、メジャーな手段では高速バスとJRがあります。どちらがいいのかわからない方もいると思います。

そこで今回は、釧路~札幌間を公共交通機関で往来する際、高速バスとJR、どちらがいいのかをご紹介します。

釧路~札幌間のアクセス

下図は、釧路~札幌間を自家用車で走行した際の所要時間です。

青線が道東道経由の王道ルートで、約300㎞、4時間15分もかかります。これでは運転する気も失せますね。

一方、参考までに帯広~札幌間の地図も貼り付けました。

こちらは約200㎞、2時間47分と3時間もかからずに行けます。約100㎞、1時間20分も差があります。

事実、帯広まではギリギリ日帰り圏と呼ばれており、朝早くに出てちょっと遠くに出かけようかというときにも何とか行ける距離です。

一方、釧路は日帰りが事実上困難であり、札幌からさらに遠い地理的ハンデも相まって、出かける意欲を下げている現状があります。近年になって高速道路が阿寒まで延び、来年度末には阿寒~釧路西間も開通予定とアクセスは改善傾向にありますが、距離はいつの時代も不変です。

そこで、自家用車の運転はきついけど、釧路に行きたい!という時にお勧めするのが公共交通機関です。

利用することで安く(速く)移動でき、飲食店でお酒を遠慮なくたしなむことができます。また、移動時間に眠くなったらいつでも寝られます。そして、排出ガス削減や地域間交通の足維持に貢献することができ、いいことだらけです。

JR、高速バスのメリット・デメリット

では、JR特急と高速バスを比較し、それぞれのメリットデメリットを紹介します。

JR特急おおぞらのメリット

  • 車やバスよりも速い(釧路~札幌間約4時間
  • 大量輸送が可能で、1便の座席数が多い
  • 高速道路通行止めの影響を受けない

デメリット

  • 片道運賃が高く、フルオプション(運賃+指定席料金、割引なし)だと1万円近い
  • シカが頻繁に出没し遅れが生じやすい(最近は特に厚内~音別間)
  • 悪天候の影響を特に受けやすい

高速バス(スターライト釧路号、ニュースター号)のメリット

  • JRより安い
  • 釧路市内で最も人口が多い地区(スターライト限定)や駅から遠い地区に住む住民の利便性が高い
  • 夜行便があり、深夜の移動に対応している(ニュースター号限定(※)/JRは19:00釧路発、19:39札幌発が最終)
  • 1人掛け座席が基本(※)で、自分のスペースを確保できる

※コロナ禍以降、スターライト釧路号の夜行便は運休が続いているためです。再開のめどは立っていません。

※最後部を選択すると、2人掛けのこともあります。しかし、他人の異性で隣り合うことはないようです。

デメリット

  • 時間がかかり、通行止めになると迂回路をとるためさらに遅くなる
  • 1便の輸送可能人数がJRより少ないので、座席数が少ない
  • 車内がやや窮屈に感じる
  • 新千歳空港へのアクセスが遠回り(※)になり、JRより不便

※JRなら南千歳駅下車→快速乗換→新千歳空港駅で無駄なく行けます(3分)が、高速バスは札幌南ICで乗り降りするので、札幌市内(最短で大谷地駅下車)に入ってから戻る感じになります。どうしても高速バスで直に新千歳空港とアクセスしたい場合は特急で帯広に出て、ミルキーライナー(帯広駅~新千歳空港・南千歳駅行き)に乗り換えるしかありません。

個人の意見としては…

私個人は高速バス派です。

理由は…

  • とにかく安い、学割でさらにお得なため
  • 愛国地区に住んでおり、バス(とりわけスターライト号)の恩恵が大きいため
  • スペースの狭さはあれど、隣がいない1人掛け座席が基本であることが快適だから
  • トイレ休憩があるため
  • 乗り降り場所が柔軟に決められる(JRより選択肢が多い)ため

以上5点が、私が高速バスを選択する理由です。

1つずつ、解説します。

  • 安い

なんといっても、JRよりも安いことが魅力でしょう。

JRが片道1万円近いのに対し、高速バスは閑散期で5000円前後となっており、JR片道分料金があれば、高速バスで1往復できてしまいます。これが決定的な理由でしょう。

速くて高いよりも遅くて安いを選ぶのは、安全性のほかに、近年の景気状況も関係しているのでしょうか。

  • 愛国地区に住んでいる

くしろバスの本社があるため、そこが始終点となっています。

また、この地区は釧路市内でも最大の人口を誇る地区ですが、釧路駅からは3~4㎞も離れています。とても駅まで徒歩で行くことは厳しいでしょう。路線バスも減便され、タクシーを使うのも割高感があることから、わざわざ特急を選ばず、乗り場が近くにあって安い高速バスを選ぶ人が多いと考えられます。

ただし、愛国地区の住民に恩恵があるのはスターライト釧路号のみで、ニュースター号は乗り入れませんのでご注意ください。

  • 1人掛けが基本

高速バスと聞くと、札幌圏に慣れ親しんだ人は2人掛け座席を想像するでしょう。私もそうでした。

しかし、予約制長距離バスは「3列シート1人掛け」となっています。

ただし、後列の一部は2人掛けの座席もあります。知らない異性は隣り合わせにしないらしいのでその点はご安心ください。

JR特急では、2人掛けが基本になり、隣がいる可能性が高いです。しかし、高速バスでは確実に自分のスペースを確保できます。これは快適なのではないでしょうか。

  • トイレ休憩がある

運行上の法令により、長距離バスは途中交代しながら運転しなければいけません。そのため、スターライト釧路号には2人の乗務員がいます。

当然、交代するのは高速道路上のSA・PAです。スターライト釧路号では十勝平原SAで10~20分休憩します。(※)ニュースター号は上浦幌PAと占冠PAの2か所で各15分ほど休憩します。

※札幌11:10発と釧路12:15発は由仁PAにも停車し、トイレ休憩ができます。

車内にもトイレはありますが、なかなか使う気にはなれないでしょう。バスではちゃんとしたトイレで用を足すことができ、気分転換にもなります。

JRは下車まで車内のトイレでしか用が足せないので、車両内のトイレに抵抗がある方にはやや不便に感じます。

  • 乗り降り場所の選択肢が多く、柔軟性がある

JRは、釧路駅以外の市内の駅(新富士、新大楽毛、大楽毛)を通過してしまいます。これでは西側に住む人々はわざわざ釧路駅に行かなければいけませんね。

ちなみに市内西部で最も釧路駅から遠いのは大楽毛地区で、駅まで6㎞ほどあります。なるべく地区内で乗り降りしたいですよね。

高速バスなら、そんなことも可能です。愛国地区乗り入れはスターライト釧路号のみですが、鳥取、大楽毛地区には2社とも停留所があり、釧路駅に行かなくても地区のバス停からバスに乗れば札幌に行けます。帰りも、最寄で降りて帰宅できます。

札幌市内にもいくつか停留所があります。札幌行きは南郷18丁目、時計台前、北2西3でも降りられるので降り場の柔軟性はバスの方が高いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

特急と高速バス、一長一短あると思いますが、最後は各個人の価値観によって分かれるものです。

私個人としては先述の通り、高速バス一択です。学生でなくともおそらくこちらを選択すると思います。

やはり一番の決め手は「安さ」で、次いで「利便性」です。時間はかかりますが、なるべく安く、乗りやすいところから乗りたいです。

自家用車は自分のペースで行動できて、交通機関よりも早く着けるメリットはありますが、特に冬期の日高山脈越えは慣れないと危険を伴います。夏期でも下道の峠越えはかなり難しいです。

そんな時こそ安全で確実な交通機関を使って、是非とも釧路、道東観光を楽しんでみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。何かありましたらお問い合わせフォームよりお知らせください。

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