こんにちは、たかし(X:@rai_niche)です。
今回は全道で急激に増加中のエゾシカについて、釧路市内の頻出スポットと観察の際の注意点をお伝えします。
全道的なエゾシカ個体の急増について
新聞やニュースを見ている方はご存知かと思いますが、ここ5~10年ほどで北海道のエゾシカの個体数は急増しています。
ハンター人口の減少と後継者がいないことによる人手不足や、エゾシカ自体の繫殖力の強さ、過剰な捕獲への反省から駆除の手を緩めたことも個体数増加の要因と考えられています。
特に手付かずの自然が多く残る釧根(釧路・根室)地域では、住宅街などの市街地にエゾシカの群れが出没することが日常茶飯事になりつつあります。
釧路市内のエゾシカ出没スポット
釧路市内のエゾシカ目撃報告をまとめた一覧が釧路市のホームページに掲載されていましたので、下記にリンクを貼らせていただきます。

ホームページによると、特に目撃情報が多いのは釧路公立大学周辺と春採湖周辺であることがわかります。
また、昭和地区など湿原や山に近いところでの目撃情報が多い傾向も読み取れます。
これらはいずれも、手付かずの自然が残されていたり、あるいはそれに近接しているという点で共通しています。
こうして見ると、近年釧路市内でも人気の地区はエゾシカ遭遇の危険性も孕んでおり、一長一短であると言えます。
私は釧路公立大学近辺に住んでいますが、やはり大学敷地内や近隣の美原地区での目撃情報は多いですね。



早朝や薄暮時になるとごく稀に見ることができます。さすが自然豊かな大学。
春採湖に関しては私はありませんが、一周コース内に群れがいたという情報を聞いたことがあります。
その代わり、こんな動物を見たことがあります。

野犬ではなく、キタキツネです。
まさかこんな間近で見られるとは思ってもおらず、無我夢中でシャッターを切りました。
ですが、最近になって春採中学校の敷地内で昼間からエゾシカの群れが目撃できたので掲載します。

春採湖へはひぶな坂を下ればすぐの距離にあるので、少しは納得していただけるでしょう。
エゾシカを高確率で見たいなら、公立大学周辺と春採湖周辺はおすすめです。
道路に飛び出して来ない分には、微笑ましい光景です…(笑)
野生動物を見る際の注意点
ここからは、エゾシカなどの野生動物を目撃・観察する際の注意点を解説します。
- 触らない(特にキタキツネ!エキノコックス感染の危険性があります)
- 近づきすぎない(特にヒグマ!見つけたら背を向けないで逃げる!その他に関しても適切な距離を保つこと)
- 刺激しない(大声を出したりちょっかいをかけない、フラッシュを焚かない)
- いきなり停まらない(衝突回避のための急ブレーキは除きます。むしろかけましょう!危険な状況でないのに見つけてすぐその場で駐停車する行為は大変危険!ウインカーを上げて路肩に寄せるなどし、狭い道ではなるべく停まらない)
- 私有地に立ち入らない(追跡に夢中になって気づいたら他人の家の敷地内で怒られた…なんてこともあり得るので深追いしすぎないこと。大人しく次の機会に賭けましょう)
これら5つの注意点を厳守して、自然豊かな道東での野生動物との遭遇イベントを楽しみましょう!
まとめ
この記事では、北海道内におけるエゾシカ個体数増加の現状と釧路市街地でエゾシカを目撃する確率が高い地域、エゾシカを含む野生動物と遭遇あるいは観察する際の注意点についてご紹介しました。
道路外で野生動物を見かけた際は、無闇に大声を出さず適切な距離を保って観察すること、キタキツネに限らず触らないこと、からかったりフラッシュを焚いての撮影はしないこと。また、嬉しさのあまり、ついつい深追いしてしまう気持ちもわかりますが、人家の敷地内や畑などの私有地には立ち入らないよう留意しましょう。トラブルの種となります。
車に同乗した際に野生動物を見かけることもあるでしょう。その時は後ろの交通状況にも気を配り、渋滞や交通の妨げの原因になるためその場でいきなり停車することは避けましょう。どうしても停まって見たい際はウィンカーをつけて路肩に車を寄せて停まりましょう。路肩が弱かったり、狭い道の場合は対向車が通れなくなりますのでなるべく停車せず、次の機会に賭けましょう。
ルールを守るからこそ、楽しいのです。ルールを守るからこそ、かっこいいのです。
ぜひ、人生の中で一度だけでも道東に来て、野生動物との遭遇を楽しんでみませんか?お待ちしております!
最後までお読みいただきありがとうございました。ご意見等ありましたら、ホーム画面のお問い合わせタブよりご送信ください。
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